ジェイス
「この曲は、第一の創造界オア・グラスのエルディーシャという国で流れる曲だ」
グラリア
「オア・グラスって? エルディーシャって?」
ジェイス
「ぐっ……無能な管理人に選曲させるべきではないな。
いいですか、グラリア。今から話す事は、紙に書き残さないだけでなく、この記事を読み終えたあとに記憶から消してくださいね」
グラリア
「え……何で急に敬語? こわっ……」
ジェイス
「私に対して、ストーリーの途中から敬語をなくしたり、呼び捨てで呼ぶようになる君に怖いと言われる筋合いはない。
あの管理人及び作者には、悩まされるばかりだな。ルドヴァイア新聞では上手く機能していないようだが、IF THE CLOCK本編での私の口調は、対人マナーを守るときや他人を無意識に煽るときに敬語になるとのことだ」
グラリア
「あ、ジェイス自体の解説とかどうでもいいんで」
ジェイス
「……………………」
グラリア
「…………拗ねている?」
ジェイス
「そ、そんな事はない」
ジェイス
「人が暮らす世界は、創造界と呼ばれている。ルドヴァイア国がある世界は、第二の創造界リ・グラスだ。
第二の創造界リ・グラスが誕生する前、オア・グラスはグラスと呼ばれていた」
グラリア
「ということは、うっかり誕生しちゃった世界がリ・グラスってこと?」
ジェイス
「う、うっかり……? あ、ああ、君への解説なら、うっかりという事でいいだろう」
グラリア
「私のこと馬鹿にしていない?」
ジェイス
「そう、リ・グラスはうっかり誕生した!」
グラリア
「ぶしーっ!」
ジェイス
「おい、やめろ。奇声を挙げながら、何度も私を叩くな。いつも思うが、そんな奇声をどこで覚えてきた。不躾だぞ」
グラリア
「……もう、オア・グラスはもういいから、次はエルディーシャという国のことを教えて」
グラリア
「…………何よ、また拗ねているの?」
ジェイス
「いや、これは……うっかりルドヴァイアの国家機密を話してしまいそうでな」
グラリア
「うっかりっていう言葉を使わないでよ!」
ジェイス
「ははっ、不躾な小娘の口車に乗せられ、うっかり答えるわけにはいかないからな」
グラリア
「あーもう! ほんっとうイジワル!」
ジェイス
「生意気で不躾で、うっかりとんでもない言動をする小娘に、永遠願う祝いを」
グラリア
「意味わかんない、ジェイスなんて嫌い!」
ジェイス
「…………ふふっ、あの小娘、頬を膨らませながら拗ねて、退場してしまったな。
エルディーシャで誕生した創造教の事を知らなければ、特異な力の持ち主が、幸福をもたらす力を発動する時の言葉だというのにも気付かないだろう」
ジェイス
「さて、グラリアがいなくなったところで、この場に私以外、ルドヴァイア国の者は居ない。つまり、私が何を話そうと構わないというわけだ」
ジェイス
「エルディーシャ国は、今のルドヴァイア国と深い繋がりがあるのだよ。今のルドヴァイア国がある西アレナメイア大陸は、元々リ・グラスにはなかったのだ。
リグラスに西アレナメイア大陸を誕生させるには、オア・グラスでアレナメイア大陸全土を制するエルディーシャ国を模造できる特異な力があれば……上手くいくのかもな」